2006年10月03日

新宿、純喫茶と旧友の話

cafe1cafe2午後、一時帰国中だった大学時代の親しい友人にしてGOMES THE HITMANの初代ベーシストである遠藤氏と新宿の味わい深い喫茶店で久々にコーヒーを。値段は張るがとても品のあるカフェだった。

来年で『GOMES THE HITMAN in arpeggio』という初めてのCDを出してから10年になるが、今年が大学を卒業してから10年だということを指摘され気付いた。全然アッという間じゃないし、まだたった10年なのか、と思う。昨日とか今日とか明日とかを考えると目まぐるしい気もするが本当は意外と時間はゆっくり進む。

子供が生まれたお祝いにと思って保坂和志の「小説の誕生」をあげたのだが、電車のなかで拾い読みしたなかに「百メートルを走るのを0.1秒縮めたり、時計の精度を小数点以下一桁ずつ厳密にしてゆく意味での“時間との闘い”に対して、そういう時間観が支配的なこの時代において“時間と闘わないようにする闘い”」について書かれた文章があった。

どっちが良いとか偉いとかそういう相対比較的なことでは全然なくて、バンドをやめると決めて以降の彼は極めて意識的に“時間との闘い”に挑み、反対に僕は必死で“時間と闘わないようにする闘い”を続けているような気がして、歳をとるたびに会うインターバルが長くなっていくのに、気を使うこともなく何となく勝手に会話が噛み合う感じを僕は「なんか、良い感じだな」と思ったのだ。

Posted by monolog at 23:10│Comments(0)│TrackBack(0) │

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