いつものようにヴィンス・ガラルディ・トリオの「Christmas is Coming」に誘われてステージへ。オープニングは「光と水の新しい関係」、ソロ活動を始めてすぐの頃GTHの「光と水の関係」を更新しようと思って書いた曲だ。「一角獣と新しいホライズン」をバンドでやることをなんとなく避けてたところがあって、でもなんとなく今年は歌いたい気分だった。弾き語りでは半音キーを落として歌っているので弓矢がピンと張った感覚の歌が歌えて新鮮。「glenville」はずっとこのまま終わらなければいいのにと思う歌。ソロ最初期から歌ってきた「hanalee」と今年書いた「夢の続き(imaginary)」を続けて。

今年リリースした『シャーとニャーのはざまで』から初めてバンドで「明け方のミー」。1人で音を重ねて作った歌をみんなで分解して解釈して演奏してもらうことの幸せ。僕が作詞、近藤研二さんが作曲した「猫のふりをして」を歌うときやっぱり自分では描くことのできないメロディの稜線やアレンジの妙をいつも感じる。近藤さんの歌にコーラスするのもすごく楽しいんです。「シャーとニャーのはざまで」はみんなで手拍子して楽しく歌える曲になって嬉しいな。反対に「最後のお願い」はシーンとした夜から朝のシーンがいつも思い浮かぶ特別な歌。今年この曲が書けて本当によかった。
「三日月のフープ」からは“夜・月・星空”がテーマの一幕となりました。「三日月のフープ」をバンドで演奏しているととても凛として強い気持ちが湧いてきます。イトケンさんのカウントとバスドラムで曲が静かに始まって、真里さんのシンセが乗ってきて、僕が歌い始めて、安宅くんがコーラスを重ねてきて、五十嵐くんのベースがドライブして、最初のサビが終わると近藤さんのギターフレーズが切り込んできて、上野くんのフルートがブーメランみたいに行ったり来たりする。何度演奏してもワクワクする。「星降る街」は寒い夜の元旦に書いた歌、ミラーボールの光に見惚れた。「月あかりのナイトスイミング」は真里さんのピアノがとてもきれい。「光の葡萄」はもうこんな歌二度と書けないなって思うくらいのやつ。


独奏という形でCDに収録した「lucky star」を早くバンドで録音したい。そんな想いが強くなるこの日の演奏でした。冬の朝のウォーキングでは月と太陽がどっちも楽しめることに気づいたから「太陽と満月」はまた新しい心持ちで歌えた。“衛星都市の喧騒、それはまるで針の飛ぶレコード”、またみんなで合唱しましょう。本編の最後は「セラヴィとレリビー」。近藤さんのギターソロが「Let It Be」みたいでいつもグッときてしまう。
アンコール最初は僕が自分でケーキを持ってステージへ。みんな、お気遣いどうもありがとう。毎年このタイミングのスケジュールを僕のために空けておいてくれるスターパインズカフェにも感謝。「symphony no.9 - ode to joy」を演奏するときに、僕が「浪速のベートーヴェン」と口にするもすぐさま「モーツアルト」と訂正が入って、11月のツアーではずっと勘違いしてたことに気づく。やっぱり1人だと気づかないままのことがいっぱいあるね。歓喜の歌、途中から近藤さんと上野くんがリコーダーを吹いてくれたのがよかった。鈴や鍵束を鳴らす音に誘われて「sweet december」、「my favorite things」では大音量のバンドサウンドのなかでも客席皆さんの歌声が聞こえました。
最後の最後は「ハミングバード」。声を枯らしたハミングバードは僕、たくさんの人に、会場の隅から隅まで、ここにいない人にも届きますように、とこれまでもこれからも歌を歌うのです。素晴らしい夜をありがとうございました。また1つ年を重ねてゆくその意味を僕らは見失わないように、と。たくさんのお祝いをありがとうございました。いつも力になってくれるみんなにも心から感謝を。


