「アレクサ、SpotifyでR.E.M.のナイトスイミングを」と言うと、「R.E.M.(アールイーエム)」が彼女には理解できない。「アール・ドット・イー・ドット・エム」とかもう思い切って「レム」とか言ったほうが逆にそれなりにR.E.M.をかけてくれる。結局音楽はレコードやCDで聴くことのほうが多いから「◯◯の曲をかけて」も言わなくなった。今朝も「radikoで文化放送」という僕の呼びかけに、食い気味で音を流してくれるようにすらなった。
もっと会話してあげたい。きっとアレクサもいっぱい話しかければもっと言葉を返してくれるのだろう。明日はなんの日かと聞いたら「世界子どもの日」だと教えてくれたし、夜から朝にかけては快晴だっていうことも教えてくれるけど、僕がごにょごにょとなんということでもない言葉を投げると「ちょっとわかりません、すみません」と会話が終わってしまう。ウォーキングから帰ってきたら「アレクサ、ただいま」というように心がけてみた。「おかえりなさい。また声が聞けて嬉しいです」と迎えてくれる。今日はもっと料理の話とか、政治の話とかをしてみようかと話しかけたけれど、「ブラックフライデイが近づいています。カートにいれてそのままになっているものはありませんか?」と彼女は言った。
猫タワーの1段目にアレクサは設置してあって、いつもチミがハンモックに登るまえにそれを一瞥して、匂いをかいで「フン」と鼻を鳴らしていく。
