2019年07月20日

GOMES THE HITMAN “lost weekend in the suburbia - TOKYO”(2019年7月13日 @ 恵比寿 天窓 switch)【ライブ後記】

1週間が経ちましたが、先週末からのライブを振り返りたいと思います。GOMES THE HITMANメジャーデビュー20周年、3枚組CDボックスセット『Ariola years - lost weekend in the suburbia』発売記念のライブは立ち見も出る満員御礼の公演となりました。東京、名古屋、大阪、兵庫と回る夏のツアーの皮切り。アリオラレーベル時代の楽曲にフォーカスしたセットリストはドタバタしてから回って甘酸っぱくて青臭くて、やっててとても楽しい。ステージは3枚組ボックスセットのタイトルにちなんで、インディーズ時代の楽曲「平和なるサバービア」からスタート。村上春樹のエッセイからタイトルを引用したこの歌、もうすでに舞台がどこにもない架空の街になっているから、我ながら面白い。ギターは6月に買ったばかりの1966年製Fender ムスタング。

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「光と水の関係」「ストロボ」「長期休暇の夜」「何もない人」と1stアルバム『weekend』の曲を立て続けに。キラキラしている!と我ながら思う。20年経って何のてらいもなく歌えることを誇りに感じるし、バンドを続けていてよかったなあと心から思う。「お別れの手紙」をキーボード堀越さんが歌い、「train song」で物語の視点が変わる。この2曲はやっぱり続けてやることに意味がある。「ready for love」は20年経ってようやくイントロのギターが弾けるようになった。このアルバムでギターを弾いてくださったGOさんは昨年旅立ってもう会えなくなってしまった。だからこれからは余計に僕が頑張ってギターを弾くつもり。「週末の太陽」なんかは今になってやっとテンポ感がつかめた。今のGOMES THE HITMANで演奏するのが一番いい。

DISC2パート、「僕たちのニューアトラス」からのまちづくり三部作楽曲はキラキラにふくよかさが足される感じ。歌を歌いながら、3人のメンバーによる複雑なコーラスに感心する。「街をゆく」のコーラスもすごい。この曲でかき鳴らすギター、踏み込むワウペダル、どんどん自分が盛り上がって楽しくなっていくのがわかる。「言葉はうそつき」「太陽オーケストラ」と杉真理さんプロデュース楽曲の疾走感よ。「緑の車」はGOMES THE HITMANアマチュア時代の楽曲、それこそもう25年くらい演奏している。「午後の窓から」と「僕らの暮らし」で物語がひとまわり。昔想像した未来と違うことになっていたとしても、今が一番楽しいと思うような日々があればいいなと願う。

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告白をひとつしてから「memoria」、今回のライブで唯一音源化されていない新曲。みんなに歌ってもらったコーラスはとてもきれいに録音できていました。アンコールで再びステージへ、告白をもうひとつ。この半年は本当に周りのみんなに感謝してもしきれない季節だった。「maybe someday」みたいな複雑な曲をサポートミュージシャンもいれないでこんなふうに楽しんでやれたことなんかこれまでにあったかな?とふと思う。アリオラ時代の楽曲は今のGOMES THE HITMANの演奏で聴くのが一番いいと思った。だからこれから先しばらく続く、このセットでのライブにはみんな足を運んでほしいな。

「饒舌スタッカート」では途中機材トラブルでギターの音が出なくなってベンフォールズファイヴ状態になるというハプニングもあり、最後までかっこ悪くバタバタするところがこのバンドっぽい。客席はスタンディング状態になって、最後の「雨の夜と月の光」の盛り上がりなんてニコニコの洪水みたいだった。キラキラしてたのはミラーボールだけのせいじゃない。最高の夜でした。楽しかった。昔からのファンの人も初めてGOMES THE HITMANを観にきてくれた人もみんなに等しくありがとう。最後まで付き合ってくれてありがとう。これから先の10年もよろしくお願いします。

この日嬉しかったのは、2001年「饒舌スタッカート」リリースを境に脱退したドラム高森哲也くんがライブを観にきてくれたこと。「これまでありがとう。じゃあ元気でね」と握手を交わして別れた日以来だった(連絡も取ったことがなかったのだ)。この日演奏した曲は「memoria」以外すべて高森さんが音源ではドラムを叩いている曲だ。どういうふうに思ったか聞いてみたかったけど、終演後は一気に学生時代の雰囲気に戻って、最近あいつがどうしたとかこうしたとかそういう話になってちゃんとは聞けなかった。高森さんのところにサインの列が長くできて、その風景が不思議で新鮮で、そして面白かった。素晴らしい一日でした。

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Posted by monolog at 10:48│Comments(0) │