1曲目は「ドラマのない夏などない」という宣言から始まる「センチメンタル・ジャーニー」、インディーズ時代のアルバムに収録された曲で、そのフィッシュマンズの影響が色濃い。青い暗幕を切り開くように「光と水の関係」、「平和なるサバービア」など、初期の歌は自分のなかで何周かして演奏していてとても楽しい。この日はMCがいつもより饒舌で毒舌だったかもしれないな、と振り返っています。リラックスした人間関係ゆえでしょうか。昔は僕がもっとピリピリしていたと思うんだけど、これを成長と呼ぶのかな。あるいは時間が何かを変化させるのか。


この日のセットリストのなかでレアだったのは「晴れた日のアスリート」、2001年に『饒舌スタッカート』をリリースした後に所属レーベルと事務所がなくなった僕らが、須藤さんの自宅スタジオで録音してCDRで発売した『SONG LIMBO』からの歌。初めてのセルフプロデュース曲だと言える。15年以上経って演奏するのが感慨深い。「花開く瞬間に僕らが/しかるべき態度で振り下ろすこぶし/頭にくることもないくせに」というフレーズが僕らしいな、と今さら思う。15年前にリリースした『mono』のなかから選んだ「目に見えないもの」を丁寧に演奏できたのもよかった。この曲のMVは幼いポチが遊ぶ映像だった。いろんなことを思い出す。ライブ盤に弾き語りで収録した「memoria」をGOMES THE HITMANで演奏したことも意義深い。2019年が楽しみ。
もう何べん演奏したかわからない「雨の夜と月の光」で僕が歌を飛ばしてしまった。きっとこの2日間の疲れのピークがあの瞬間にあったと思う。本編最後の曲だったのでなおさら悔しかった。アンコールでもう一度、お客さんにも立ち上がってもらってやり直したが結果オーライでよかった。GOMES THE HITMANというバンドというのは不思議なもので、どれだけ時間がたっても成熟しない。楽々とライブができると高をくくっても必ずどこかにトラップがあるのだ。だからなおさら面白いのだけど。


GOMES THE HITMANはまた9月にライブをします。その次の予定も見え隠れして、少し先の未来のことも考え始めました。2019年問題も含めて。昔から応援してくれている人も、GOMES THE HITMANと新しい出会いをした人も引き続き僕らの動向を気にしていただけたら嬉しいです。今日と来週の下北沢lete弾き語りではこの日歌えなかった夏の歌など補完しつつ、GTH楽曲を楽しみながら改めて紐解きたいと思います。リクエストがある人はコメント欄等に書き込んでください。
たくさんのご来場ありがとうございました。