

ステージから見える顔のなかには同級生、親戚、おじちゃん、おばちゃんの顔。九州のいろんなところから応援に駆けつけてくれたお客さんもたくさんいて嬉しかったです。なにか故郷にまつわる歌を1曲と思ったときに浮かんだのは「月あかりのナイトスイミング」だった。点滅信号とかちらつく街灯、稲穂が揺れる田んぼの風景は故郷の記憶を辿って書いたフレーズなのです。慣れない手拍子をする母の姿も。短い時間でしたがとても貴重な体験でした。
思春期の頃、自分が育った町で僕はライブイベントなんて観たことがなくて、だから佐賀県でライブをすることにずっと消極的だったのだけど、今年は佐賀市でのイベントもあったり、新しいことに手を伸ばした年になりました。また来年も佐賀で歌いたいな、と思う。小説も本も本当に飛ぶように売れて、地元の応援力を感じたし、いろいろサポートしてくれた旧友たちには「ありがとうね」の言葉しかありません。付き合ってくれた真里さんにも心からの感謝を。ようやく“佐賀県出身”の音楽家になれた気がします。
