2015年12月09日

22年分のGOMES THE HITMAN|猫町オーケストラ vol.16(2015年12月6日@ 恵比寿天窓switch)【ライブ後記】

土曜日の“夜の科学”が終わって、ちょっとした打ち上げをして帰宅したのが25時過ぎ。そこからひたすら急速して体力を戻し、頭の切り替え。まったく内容の違う長尺のライブを二日間というのも年末恒例。この週末は2日とも快晴、とても気持ちよく晴れ晴れとした思いで41歳で最後のライブの日を迎えました。お客さんが聴きたい曲をすべて演奏するというコンセプトは以前もやったことがありますが、今回も40曲近いセットリストに。前日が8人編成で17曲、この日は4人でその倍の曲数を演奏することに。リハーサルも開場ぎりぎりまで時間をかけて。自分のノドの強さに感謝。そして立ち見含めて満員御礼の会場に鳴り響くのはスタックリッジの「Lummy Days」、“christmas wish list=クリスマスの欲しいものリスト”と銘打った感謝祭の始まり。

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「街をゆく」で始まるパート1(全8パート!)は“まちづくり再訪”というセレクト。ジャキジャキとジャングリーなギターポップから一歩踏み出して成熟した流麗なポップスを追求し始めた頃の楽曲はコード進行の流れが美しくて、演奏が楽しい。そしてパート2はマニアックな未発表曲コーナー。ライブでのみ演奏された曲をリクエストしてくれる古いファンがいるのも長く活動していることの象徴。

「北の国から〜life in a northern town」は大学時代から演奏してきた、20年前に作った『if everybody had an ocean...』というカセットテープに入っていた曲。須藤さんが一番好きなGTH楽曲だ。練習中も「こんな曲、二十歳くらいの頃にしか書けないよ。なんで今までレコーディングしなかったか解せない」と熱く語っていた。「Hello Hello」は2000年代初頭に頻繁にライブで演奏された楽しい曲。「かげおくり」は2000年代中頃に新潟の雪だるま高原キューピッドバレイスキー場のCMで使用された曲。ここでそのCMが観れますが、この録音はほぼ僕のデモのまま、キーボードを堀越さんに弾いてもらっただけでバンドでは演奏していない。レアな3曲に続いて、今度は『omni』コーナーへ。

なぜか「happy ending of the day」へのリクエストが多くて意外でした。久しぶりに演奏しましたが素直で真っすぐな歌。「そばにあるすべて」は個人的にも大好きな歌なのでこれまで弾き語りで演奏することもたびたびありましたが、バンドでの演奏は感慨深かったです。少し楽器を持ち替えて「会えないかな」「寒い夜だよ」「山で暮らせば」、懐かしさと新鮮さが押し寄せます。今回のステージで演奏している最中にジーンとしてしまったのは「明日は今日と同じ未来」と「GOLDEN8」。どちらも地味で丹精で昔から大好きな曲ではあるんだけど、そこに新しい意味が付加されたというか、これまでと違う思いをこめて歌っている自分に気がつきました(うまく言葉では言えないんだけど)。「男なら女なら」もそう。自分が好きなバンドがこんな歌を演奏してくれたら嬉しいな、と他人事のように思いました。

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「手と手、影と影」から始まるパート7、実は2005年当時、この曲を演奏するのに苦手意識があった。録音したバージョンの雰囲気を出すのがとてもむずかしい曲だったのだけど、なんだかもういろいろなことをはらんでより大きな歌になっていることを再確認しました。「サテライト」もそうですね。ライブになると熱量が違う(レコーディング時は淡々と、盛り上がらないように心がけたから自然とそうなるのだな)。本篇最後は「雨の夜と月の光」、この曲にはいつも自分自身が支えられる。この時点で2時間半が過ぎ、26曲を演奏。

アンコールでは年末感謝の景品くじ引き。今年は各メンバーからの賞品がしょぼかった!圧倒的な曲数とのコントラストよ。倉庫から出てきた「饒舌スタッカート」ポスターはレアでした。今でも僕の家にはこのポスターのポチが部屋を見張ってくれていますが、思えばこれ、15年前の今頃撮った写真なのだ。そして前日に続いて特賞はパーカッション(タンバリン)そして、ステージ上でバンドと一緒に演奏できる特権。曲は「ねじを巻く」でした。ラストパートは来年1月でリリースから15周年を迎えるシングル「饒舌スタッカート」を全曲演奏。3時間で29曲の猫町オーケストラ、すべて終了しました。

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たくさんの握手とサイン、お客さん皆さんの顔が楽しそうにほころんでいたのでホッとしました。3時間のライブはやはり長い。立ち見だった方、お疲れさまでした。座っていた人もおしりが痛かったでしょう。いろいろサポートしてくれるスタッフ、友人たちに感謝。山田稔明ソロとGOMES THE HITMANは同じ僕が作った言葉とメロディでも確実に何かが違うということを改めて知る二日間でした。どっちも良い、っていうのがいいなと思います。

打ち上げでは珍しくメンバー4人のみに。これは「2014年に久しぶりにライブをやれたらと思ってるんだけどさ」とみんなを呼び出して飲んだとき以来で、とても新鮮。盛り上がるでもなく盛り下がるでもなく、淡々と2016年に何をやりたくて何をやりたくないかを静かに語り合いました。1993年結成から22年経ったGOMES THE HITMAN、今後の予定はなにも決まっていませんが、また来年も皆さんにお会いできますように。

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撮影:祖父江綾子

Posted by monolog at 12:38│Comments(0)│TrackBack(0) │

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