2012年12月05日

声をあつめにゆく福岡ツアー(諫早・長崎へ)【DAY2;2012.12.2】

6時に起きて支度をして博多駅で福田利之さんと待ち合わせ。この九州旅の次の目的地は長崎県諫早。福田さんがずっと行きたいと思っていたオレンジスパイスという雑貨屋さん、この秋から僕も『Christmas Songs』のCDを取り扱っていただいているので、僕も一緒に挨拶に行くことに。福田先輩は旅慣れていてチケットの買い方もすべてレクチャーしてくれるのだ。かもめ号という特急電車に乗る。天気には恵まれず曇天。



博多から諫早までは僕の生まれ故郷である鳥栖を通って、そこから長崎本線で佐賀を通って有明海に沿って行く旅。僕は子供の頃この長崎本線の電車に乗ることは少なく、線路を走る電車を眺めたり自転車で並走したりすることが多かったから、電車のなかから自分が生まれ遊び育った風景を眺めるのはなんだかとても不思議な気分で、「置き去りの街」というフレーズがふと口をついて出た。有明海は陰鬱に沈む、コントラストのないモノクローム。

そして諫早に1時間半後に到着。オレンジスパイスの平湯さんが車で待ち受けてくださった。ウェルカムみかんをどうぞと渡されたその鮮やかなオレンジ色でパッと目が覚めたような感じ。諫早は静かな街、セコイアの並木を眺めて開店時間前のオレンジスパイスに到着。とても広くとても奥深い。店内を案内していただき『Christmas Songs』もきれいに並んでいた。




とても美味しい、少し早めのランチをいただきながらいろいろ話を伺う。諫早はあんざい果樹園の伸也さんたちファミリーが一時避難した街、そのお世話を買ったのがオレンジスパイスの平湯さんだったそうで、たくさんそのときの話を聞いたがここには書ききれない、感情を静かに揺らすような話だった。ここでイベントがやれたらいいねえとすでにお客さんでいっぱいになった店内を見ながら長崎界隈のいろんな話を聞いていたら僕はどんどん長崎の街に行きたくなった。小学校6年の修学旅行以来行っていない長崎市。

福田さんは福岡からの最終フライト便で帰ることになっていたのだけど、僕はまだ復路のチケットを取っていない。「福田さん、おれこれから長崎行くっす!」と宣言、福田さんはものすごく羨ましそうな顔をしつつも僕の背を押す。平湯さんは「長崎に行くならここへ」とたくさんのリストを。果たして数時間の(しかし密度の濃い)滞在時間を経て諫早駅へ戻り、福田さんは博多へ、僕は長崎へと手を降り別れることに。

到着した長崎は小雨。そう、長崎は今日も雨だった、と考えると少し気分も穏やかになる。急ごしらえで探したお手頃な宿に荷物を運び込む。ポルトガル風のとても素敵なホテルに(身体は疲れきっているのに)どんどんテンションが上がっていきました。



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小学六年生のときに旅した長崎は僕に「日本にはいろんな風景の、いろんな文化が、ある!」と思わせた街でした。それなのにそれ以来今まで一度も仕事でもプライベートでも旅したことがなく、ずっと、特にここ数年一番旅してみたい街だったので、バタバタとした行程ながらも見るものすべてが見目麗しい。特に建物の趣き深さは過去の自分の記憶を鮮明に塗り替えるほど。こんなにきれいな街だったっけ?と。



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まず最初に向かったのはオレンジスパイス平湯さんに薦められたList.というお店。コンクリむき出しのレトロなビルにあった。この日はギャラリーのために通常の仕様とは違う店内だったがとても丁寧にお話を聞いていただいた。List.に薦められて行ったのがユラクというマクロビご飯屋さんで、ここでも美味しいコーヒーをいただきながら興味深い話を。僕が長崎にいることをTwitterで知った長崎出身の長門芳郎さんから電話がかかってきて高浪慶太郎さんの弟さんが営む「たてまつる」という和雑貨屋、サニーボーイという膨大な質量を誇る中古レコード屋、そしてちゃんぽんと皿うどんが美味しい康楽という中華料理屋。すべて路面電車で回って日が暮れて夜に。

ホテルから稲佐山への送迎バスがあることを知り、夜の8時半からバスに乗り稲佐山登山。もちろんロープウェイで登頂。稲佐山は福山雅治さん(マシャ)縁の地、今年の初夢にマシャが出てきたことを思い出す。マシャは僕の家に遊びにきてとても気さくに僕のことを「やまちゃん」と呼び、あの低いイイ声でトイレの場所を僕に問うた後に「やまちゃん、ここ、ウォシュレット?」と微笑んだのだ。それが12月にこの旅に帰結するとは!

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稲佐山からの夜景は香港モナコと並ぶ世界三大夜景のひとつに認定されただけあって言葉も出ないほど美しく、ロープウェイと一緒に登っていった丸い月と街の灯との共演が素晴らしかった。こないだ登った新潟の弥彦山はスカイツリーと同じ634メートルだったのだけど稲佐山は333メートル、奇しくも東京タワーと同じ高さ。凍えるような夜の寒さのなか、ここで見た“光の葡萄”を僕は忘れないだろうと思いました。ホテルに帰り、死んだように眠る。行き当たりばったりの旅、この日は頑張りすぎた。翌日の長崎市内観光に続く。

Posted by monolog at 10:11│Comments(0)│TrackBack(0) │

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