今年の5月、「MUSER OFFICE JAM 青木慶則 × 山田稔明」のために青木くんと書き下ろした新曲が公開されました。随分前のことに感じるけれどほんの季節ひとつ前のことなのね。僕が歌詞を書いて青木くんが曲をつけてアレンジする、HARCO時代にやった「春のセオリー」と同じやりかた、うまくいく率100%のスタイル。1999年にも「隣人ロック」という曲を一緒に作ってGOMES THE HITMANとHARCOでセッションしたのをよく憶えているんだけど、音源が手元にないのが残念。それは「風の通り道」という歌い出しだった。納戸の奥の方にデモテープがあるのはわかってるんだけど。
青木くんとの作業、歌詞を書くのは楽しいし燃えるし、楽曲提供のときとは全然違う書き方になる。今回われわれはコロナ禍という長く果てのないように思えるトンネルをひた走っている気がして「トンネルを抜けると」と川端康成「雪国」的に始めてどんな風景が現れるか言葉を練りました。「あれからもうずっと僕らまるで夢の中/流行り病と我慢くらべ/立ち込める暗雲はシニシズム」という言葉が音符の数に合ったとき超気持ちよかった。
来年の梅雨くらいに音源化されたらいいな。