2021年05月19日

見慣れた毛皮も

ワークショプ映像を撮るにあたって、みおさんに久しぶりにポチ実を彫ってもらった。顔の彩色とおおまかな身体の塗りまで終わったところで「細部は飼い主に」と筆を託されたのだけど、毎日見ているはずのポチ実の毛皮の模様を描く筆がなかなか進まないので驚いた。一番特徴的なのは右足の縞々としっぽの先の白いすじなのだけど、背中を塗るのに躊躇してしまう。ポチは生前たくさんスケッチを描いたけれどポチ実に関しては怠っていたなあと反省。そらで描けるくらいに見つめ直さなければ。写真、左側は5年前にワークショップで僕が彫ったポチ実、右側が今回みおさんが1時間で彫りあげた新作。

みおさんは「チミちゃん、模様が仔猫のころと変わってきたねえ」と言う。超写実主義のみおさんの眼差しはいつも正確。確かに顔の模様も色濃くはっきりとしてきた感じがする。人間にしわが刻まれるように猫にも陰影が増えていくのかもしれない。毎日見ている風景が少しずつ変わっていくことにはなかなか気づかない。時間は一定の速さで流れるということを忘れないように暮らしたい。今も時計の針はたしかに前へ前へ進んでいる。

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Posted by monolog at 23:04│Comments(0) │