『memori』のオープニングトラック「metro vox prelude」をお客さんに手伝ってもらって再現してみた。これが意外とうまくいって、想像以上の出来に。バンドでのレコ発ワンマンではステージ上とフロアのアカペラでもっと完璧にできる!と思う。CDリリースの後、僕自身が『memori』を聴き込んでいることもあり、もともと弾き語りで歌っていた歌も多いはずなのに、とても新鮮に感じる。一番古い曲は「夢の終わりまで」で、2004年に書いた曲だから、もう16年も前の、30歳の自分が綴った言葉とメロディを2020年に新たな気分で歌っているのが面白い。曲解説や裏話を挟みながら『memori』を全部歌いました。


後半は『memori』副読本のようなメニューを。「baby driver」と時を同じくしてインドネシアのバリ島で作ったのが「ただの旅人」という曲。「毎日のポートフォリオ」「night and day」「悲しみのかけら」と同時期、2006年から2007年(言わば『ripple』の次の季節)に書いて、置き去りにされていた曲「字余りのメロディ」を初めて人前で歌った。とてもポップな曲で、なかなかいいじゃないか、と思うことができたのは収穫。昼の部では「houston」の姉妹曲として「サテライト」を歌ったのがペース配分失敗してお客さんに歌を手伝ってもらった。夜の部は「字余りのメロディ」と同じく2006年から2007年に書いた「長距離ランナー」を歌いました。
40歳になってから初めて書いたのが「きれいな言葉で」という曲で、これはこれから先も死ぬまできれいな日本語とそれに相応しいメロディを書き続けたいという宣誓のような気持ちで書いた歌で、2020年いよいよ40代を折り返す年の始まりにもう一度歌い直しておきたかったのです。須藤さんはさすがに夜の部は遠慮する、と昼の部が終わったら帰り、夜の部が終わった頃に今度は高橋徹也さんがleteを覗きにきたので、そのまま夜のお茶へ。朝早くから起きて準備をして昼に下北沢に入り、夜まで一日中歌って満席のお客さんに聞いてもらうという、歌い手冥利に尽きる日でした。
