
三軒茶屋のキャロットタワーへ出かけて26階展望ロビーにあるFMせたがやのサテライトスタジオ、杉真理さんのラジオ「アフタヌーンパラダイス」に生出演してきた。いつも夏になるとお世話になる番組、今年もGOMES THE HITMANの3枚組CDセット『Ariola years - lost weekend in the suburbia』リリースを気にかけてくれた杉さんからお誘いいただいて嬉しかった。今年は杉さんとGOMES THE HITMANが出会って20年のアニバーサリーでもある。初めて会った時杉さんは今の僕と同じ年齢で、ビートルズの『イエローサブマリン』のTシャツを着ていらっしゃった。「今日は山田くんに会うからイエローサブマリン着てきたんだよ」と杉さん。20年だなんて信じられない。あっという間にも感じるし、長い長い時間にも思える。杉さんはジャパニーズポップス界のレジェンダリーな御大だけれど、同時に、いつもおかしなことを言って笑わせてくれるサークルの先輩のようでもある。
そして、このサテライトスタジオに来ると毎年ポチが一番しんどかった雨の日のことを思い出す。弱り切ったポチを家に残し、この番組の生出演のために僕はよろよろしながらスタジオに辿り着いた。リスナーからの「18歳の猫が大往生した」というメールが読み上げられるのを僕はなんとも言えない気持ちで聞いたことを覚えている。オンエアが終わって、僕は杉さんに愛猫ポチの病状のことを告げたのだけど、奇しくも杉さん宅の猫も最期の季節を迎えていて、僕は杉さんから病院を紹介してもらって、その翌日にはわらにもすがる気持ちでそのドアを叩いていた。下の写真は五年前の写真。僕は一睡もしていないからぼんやりした顔をしている。小説『猫と五つ目の季節』にはこのときのことを「マリさん」という女性DJを登場させてほとんどそのまま描いた。もちろん「マリさん」のモデルは杉さんだ。
出会って20年の今年も杉さんとはお正月からライブ、そしていろいろ悩みや問題を聞いてもらったりして、本当にお世話になっている。『Ariola years - lost weekend in the suburbia』には杉さんが魔法をかけてくれた歌がたくさん収録されているから、これを機会にもっとたくさんの人に歌を聴いてもらえたら嬉しいなと思います。とても楽しいラジオの日でした。たくさんのメッセージにも心から感謝。
