昨日のこと。朝早くから所用で根津のほうまで出かけたが、とにかく朝からずっと暑い。日常生活に支障が出るレベル。それでも根津神社のなかは静かで涼しくてパワースポットとかそういうものの力を信じたくなる。大学キャンパスにも同じ静謐さがあって、忍び込んだ東京大学の構内は時間が止まったみたいな雰囲気があった。学生なりすましプレイで生協や食堂へ。やっぱり僕はこういうアカデミックな余白が保持されている場所が今でもとても好き。ずっとボーッとしていたくなる(実際暑さでボーッとしていたわけだけど)。
午後からは吉祥寺のスタジオでコントラリーパレードたなかまゆちゃん(あまっこさん)のラジオの収録。思えば『新しい青の時代』の2013年から彼女の番組には毎年出させてもらっているので6年目の恒例行事ということになる。途中むさしのFMでの放送のために来ていた川久保秀一さんにもばったり(川久保さんには週末にお世話になる)。スタジオはガンガンに冷房が効いているからいいものの、一歩外に出ると暑くて汗がとまらないし、夏ってこんなだったっけ?最近おれ夏好きになれたはずだったのでは?とため息も出る。吉祥寺に新しくできたココマルシアターという映画館の前を通ると、ちょうどいいタイミングで上映されている映画があったので、フラフラと誘われるようにチケットを買って一番前のシートに座り込んだ。
イタリア映画『最初で最後のキス』、これが最初から最後までキラキラしていて、16歳の青春が眩しく可愛く、そして切なかった。始まってすぐ、登場人物の女の子の名前が「ブルー」だとわかって簡単に惹き込まれる。主人公は『半分、青い』のボクテみたいな子。春に観た『君の名前で僕を呼んで』より2年先に公開されたものだったけど、『君の名前で…』よりもポップでテンポがよくて、僕はこっちのほうが好きかもしれない。素晴らしい作品でした。普段英語圏以外の映画は苦手であんまり観ないんだけど、バカみたいな暑さのせいでこの映画に出会えて良かった。十代というのは特別な季節で、もうちょっと我慢したり辛抱強さがあれば切り抜けられることがうまくいかなかったり、、感情のままに突っ走って傷ついたりする。戻りたいとは全然思わないけどたまに振り返る。しかし、よく考えてみると、そんなの十代に限ったことか?とも思う。気づけばいつでも今でもそばにある遅れてきた青春とか、ざわざわとした感情、かけちがった友情などについて考えさせられました。
ここのところ毎日黄昏時の空の色が美しい。久しぶりに普通の日記みたいなテキストを書いた。これも夏のせい。