
仙台での夜は「にいがたや」という美味しいご飯屋さんへ。偶然隣に居合わせたエレクトーンの先生と盛り上がったりして愉快で楽しい時間。明けて日曜日の空は晴れ。ついに晴れた。いつぶりだろうか。気持ちのいいドライブで2時間かけて福島三春まで移動。これだけ曇天が続くと天気が良いだけで幸せになる。三春は緑豊かで車の窓を開けて深呼吸したくなるような風景。舞鶴城という16世紀に建ったお城の城下町で、神社やお寺がたくさんある。ライブのときはいつもバタバタしてしまうが、めったに来る機会のない町こそゆっくり散策したくなる
到着したin-kyo。 春に蔵前から移転したのだけど、もうそこにはちえさんのin-kyoの空間が、あたかもずっと前からそこにあったかのようにできあがっていました。とにかく店構えが可愛い。写真で見るより実物のほうがもっと素敵。ちえさんと旦那さんの長谷川さん、そして東京から遊びにきていた写真家大沼ショージさんが迎えてくれた。漆喰の壁と木の床で音の響きがとてもいいので、それぞれにマイクロフォンを一本ずつ使って、ほとんど生音に近い音で演奏することに決定。


移転後のin-kyo初めての音楽イベントで客足が心配されましたが、開場してみれば盛況。地元からも遠方からもたくさんのお客さんが来てくれて本当に嬉しかった。午後3時半に始まったライブ、僕と近藤さんの背後の大きな窓からは青空が見えて、普段通りの市井の暮らしの風景が流れていく。セットリストは前日のNAKAO CAFEと共通でしたが、一期一会の演奏になりました。「ポチの子守唄」を歌い終わったところでお店のなかの風鈴がチリンチリンと鳴って、「あ、ポチとマルオだ」と感じました。近藤さんはソロコーナーでは前日とは内容を変えて、音楽イベントこけら落としのお祝いにバッハの「主よ人の望みの喜びよ」と自身の「誕生日」をお店に捧げました。
どんどんヒートアップしていったライブ、最後は会場全体がこぶしを突き上げてコールアンドレスポンス!という笑顔あふれる時間。気付いたら窓の外は黄昏れて、夜の帳が下りようとしていました。この日も充実の2時間半。この日のために焙煎してもらったアアルトコーヒーの「pale みずいろブレンド」も大好評ですでに完売してしまったそうです。終演後の握手とサイン、「こんな近所に来てくれるなんて信じられない」という地元の方や、「関東に住んでいるんだけど故郷が三春で、このライブのおかげで久しぶりにお墓参りができました」という嬉しい親子連れのお客さんの声もありました。



この街へ僕らを導いてくれたちえさんと長谷川さんに感謝。ちえさんがいなかったらこの時間はありませんでした。2011年秋に蔵前アノニマスタジオでのアアルトコーヒー庄野さんとのイベントでちえさんに初めてお会いしてからもう5年も経つのだな。5年かけて福島三春に辿り着き、さあこれからどこへ向かうのだろうか、とどんどんワクワクしてきます。東北旅は素晴らしいものになりました。ご来場いただいた皆さまに感謝。そして、近藤さんにもおおきな声で「ありがとう」と(窓をあけて叫べば聞こえるかな)。

