
先月末のこと、慌ただしく過ぎた時間をひとつずつ丁寧に振り返りたいと思います。4月の東京編に続き京都で行なわれたHARCO主催 “HARCOの春フェス in KYOTO”、前日入りして会場設営をして前打ち上げをして、京都で過ごしたあらゆる時間が楽しい思い出になりました。イベントを貫通する物語と雰囲気を演出してくれたヨーロッパ企画の皆さんの手腕も素晴らしかった。会場が元小学校ということで、廊下、教室、運動場、体育館と様々な記憶をくすぐって、心地良いタイムトリップのようでした。
われわれGOMES THE HITMANは東京に続きトップバッター。それに先駆けたヨーロッパ企画のお芝居で体育館(講堂)は笑顔とわくわくが満ちていました。僕らがバンドで東京の街以外で演奏するのはなんと10年ぶり(前回は大阪だったはず)。立ち見もでるほど満員のお客さんたちの熱視線に鼓舞されました。「雨の夜と月の光」で始まって手拍子も自然発生。続く「keep on rockin'」では4人のコーラスの重なりも心地よかった。「長期休暇の夜」を演奏しながら、なんとこの場に合った音楽、言葉、メロディなのだろうか、と自分で面白くなるほど。薄雲の向こうの午後の太陽が差し込む窓と「午後の窓から」のハマり具合よ。アコースティック編成でどうなるかと思っていた「愛すべき日々」でしたが、演奏途中でグワーっと4人が音の塊になる感覚があってびっくりした。わあ、まだまだ行けるなあ、と。



HARCOをピアノとコーラスに迎え入れての「僕らの暮らし」のセッションはこのステージの個人的ハイライトでした。音楽の教科書には載らない優しい歌、僕らが15年あまりかけて追求してきたのはそういう歌だったのだな、と確信しました。2016年春にこうやってGOMES THE HITMAN4人で演奏ができて、京都までやってこれたのはHARCOのおかげです。彼は「この3組でやるのを、ずーっと構想を練っていたんだよ」と言いましたが、それが結実したことが本当に嬉しかったです。最後は「手と手、影と影」「饒舌スタッカート」と駆け抜けました。20年近いキャリアを40分で総括するのは至難の業だと思っていましたが、なかなか春フェスのセットリストはかなりうまくいった気がした。たくさんのお客さんの声に触れ、まだまだGOMES THE HITMANでやり足りないことがあるなあと気持ちをあらたにしました。


音楽だけでなく、会場にはイベントを成功させようという意思が渦巻いていて、フードを担当してくれた皆さん(高知に続いて一緒になった食堂スーフルさん、旧知のアアルトコーヒー庄野さんをはじめ)、ボランティアでお手伝いいただいた皆さん、ヨーロッパ企画の皆さん、心強いスタッフの皆さんに感謝を。最後のセッションまでずっと楽しかった。「10年ぶりです」「ゴメスを観られるなんて思っていませんでした」「初めて観ました」と声をかけてくださった皆さんの声は大きな励みになりました。駆けつけてくれたb-flower八野さん、ははの気まぐれ川本くん、saunapartyのふたり、元タワーレコード久留米のOさんにも感謝。いろいろな出会いや再会があって素晴らしい旅になりました。
HARCOの春フェス、終了。皆さん、どうもありがとうございました。
(ライブ写真撮影:牛久保賢二)