
先月末、Twitterがきっかけで思い立ってとても久しぶりにb-flowerというバンドの「ペニーアーケードの年」という歌を聴いた。GOMES THE HITMANを結成した1993年くらいの頃、SarahレーベルやLa-Di-Daレーベル(ああ、僕はDEAD FAMOUS PEOPLEというバンドが大好きだったのだよ、とレコード棚を探す今)といった小さなレーベルのバンドと同じような感覚でネロリーズやb-flowerを聴いていたのだけど、一気にその頃の熱が再燃した。それでネットをいろいろ見てみるとb-flowerが活動を再開しているということを知る。Youtubeで見つけた「つまらない大人になってしまった」という2年前に発表された“新しい”曲を初めて聴いて、その老成した歌声にまず驚いて、しかし、曲が終わるころにはその独特のロマンティシズムが何にも変わっていないことに感動すら憶えて、それ以来何回も繰り返して聴いている。
Twitterでのやりとりを経て、ボーカルの八野英史さんとお互いのレコードを交換する機会を得た。八野さんは僕のCDを絶賛してくれてとても嬉しく、僕も現在進行形のb-flowerの歌に触れてその言葉の瑞々しさにとても感化された。奇しくも僕が今作っている新作『pale/みずいろの時代』に収録するのは、古くは1993年自分で歌うために初めて作った英語詞の「スミス」(なんといってもタイトルが「スミス」なのだ)をはじめ、ここ20数年の間に書き散らして手のひらからこぼれ落ちた“未発表曲”たちなので、作業しながら「あの頃はああだった、こうだった」と振り返ることも多い。「ペニーアーケードの年」を聴き自分が19歳だった頃を目を細めて思い出しながら、2016年にそれらの思い出に対峙して新しいレコードを紡いでいるというのが、なんだか面白い。
きっかけをくださったファンの方に御礼を言いたい。言葉にしてくれて、ありがとうございました。