
昨日のこと、夜になって池袋の東京芸術劇場へ。開催中の写真展「リオ・デ・ジャネイロ “ヴァリアス・アイズ”」関連イベントとして高野寛さんのトーク&ライブ「Rio Tokio」を観るために。ここへ来るのは2年ぶり、2年前も「Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙」のプログラムのひとつとして行われた高野さんのライブだった(その日の日記)。「Moving Distance」は東日本大震災の津波後の瓦礫の中から回収、洗浄をされた無数の写真のインスタレーションをテーマとした祈りのような即興演奏がメインだったが、この日はブラジルの活気や魅力を高野さんの視点を通じて共有するようなワクワクする話と演奏だった。
対話形式のトークかと思っていたら高野さんの独り語りで、しかしそれはある意味自分史を語るようなとても興味深い内容だった。ブラジルと高野さんを結びつけた、無期限歌手活動停止を宣言した宮沢和史さんの話もたくさん。宮沢さんと共作した「HABATAKE(GANGA ZUMBA)」と「形(MIYA)」を高野さんの声で。盟友への思いのこもった演奏だと感じました。この日高野さんは全編ナイロン弦のガットギターでその響きがピアノにも似て聴き慣れた曲も新鮮に響いた。この日のために作られた“新曲”も素晴らしかった。とても刺激的で、自分のなかのスイッチがなにかパチっとオンになった感覚を感じました。
思えば2年前の東京芸術劇場での「Moving Distance」の直後に高野さんはリオにレコーディングに旅立った(「気をつけて行ってきてください」と挨拶したのを憶えている)。2年とはかくも濃密な時間なのだな。