
札幌2日目は雨が降ったりパッと晴れたりと大気不安定。しかし太陽が射せば気持ちのいい風が吹く。偶然にも東京からシンガーソングライター川久保秀一さんが来札というのですすきので一緒にスープカレーを食べた(かなり待たされたのだけどこの間にゲリラ豪雨が降ったそう)。旅先で知り合いに会うのは嬉しい。狸小路でレコードを見たり、いつもの定番散歩をしてから、この日は余裕を持って苗穂のレストランのやへ向かいます。昨年春以来のレストランのや、前回はライブ後に余市のウィスキー工場をのやファミリーと一緒に見学しにいったのだ。まだ「まっさん」が始まる前だった。久しぶりの「ただいま」。
この日はキッコリーズからカポウさんに加えて池田靖司(池チン)さんが演奏に加わってくれることに。もちろん事前の打ち合わせはメールと譜面。池チンさんがサウスポー用のペダルスティールギターを買ってすぐのころ一緒にセッションをしたことがあったのだけどいくつかの季節が過ぎ、素晴らしいプレイを添えてくれた。ギターやマンドリンとまったく違う楽器、新しい言語を学ぶようなものだが、池チンさんは新しい魔法を手に入れたのだな。カポウさんのコーラスとのこぎりもホワホワと気持ちいい。会場は満員御礼、新しいお客さんもたくさん。

今回は第一部と第二部にわけてのステージ構成、まずは僕の弾き語り。軟石作りの会場に響く自分の音を楽しみながら気持よく歌う。東京では金木犀の盛りだったが北海道の人はその香りを知らない、という話に客席の皆さんが大きく頷くのが面白い。久しぶりに「光と水の新しい関係」、MCで「もみじ」の花言葉について話したが、終演後に「私の名前、紅葉っていうんです!」という方がいた。「愛すべき日々」はリクエストに応えて。第一部の最後は新曲の「lucky star」
第二部からはカポウさんと池チンさんに加わってもらう。「昨日もやったし『光の葡萄』はやめとこうかな」という僕に「ええ?なんで!やろうよ」と食いつくカポウさん、バンドみたいで可笑しい。その「光の葡萄」でリスタート。「予感」はリクエスト、フルートのフレーズをのこぎりで弾いてもらった。「些細なことのように」も素晴らしかった。東京を遠く離れて、この曲でペダルスティールがむせび泣くのが新鮮。高野寛カバーは「夜の海を走って月を見た」を。奇しくもこの日は十五夜。まだCDになっていない新曲「ブックエンドのテーマ」を3人で。「良い曲だねえ…」としみじみ褒めてくれるカポウさん。「my favorite things」は会場全体の手拍子がグルーヴを生んでいました。


再び一人に戻ってアンコールでは「夢のような、迷路のような、目眩ましの煙幕のような」静かな9月の夜の歌「harvest moon」はこれで今年の歌い納め。最後は「ハミングバード」で締めくくり、2時間半の素晴らしい音楽の時間でした。PAの松川くんはいつも僕を気持ちよく歌わせてくれるのだけどこの日もストレスのない環境を作ってくれました。終演後のサイン会では自分のうちの老猫が闘病している人とか、ペットロスの方とか、今までにない会話が増えて『the loved one』を含む、この1年のことを改めて思い出させる時間になりました。お待ちかねの打ち上げは「おじいちゃんが釣った」というイカとブリ、そしてのやの美味しい料理。
のやファミリー、スタッフの皆さん、お客さん、お世話になりました。またすぐにでも札幌に飛んでいきたいくらい楽しかったです。
