2009年07月28日

僕たちは夜更かしの好きなフクロウ

zoo故郷でのライブを含む6月末のツアーから、僕はステージで思春期によく聴いたり初めて組んだバンドでコピーした曲を歌うつもりでいて、初日の夜は照れながらエコーズの歌を歌った。

その夜、旧友(高校時代のバンド仲間)とお酒を飲みながら懐かしい話をしていると辻仁成が書いて川村かおりが歌った「ZOO」の話になった。小学校教諭の友人は担任しているクラスの生徒にリコーダーでその曲を合奏させた(自分はギターで伴奏して)、というので話が盛り上がって次の日のライブで僕は「ZOO」を歌うことにした。

福岡でのライブはとても久しぶりで会場にはどことなく緊張感みたいなものがあったのだけど途中の休憩を挟んで僕が「ZOO」を歌い出したらその日初めての手拍子が起きて、とても嬉しくてなんだか印象的だった。翌月の大阪でのライブでもリクエストをもらったのでもう一度(こんどは2番の歌詞で)都合2回目の「ZOO」を歌うことになったのです。

いつ手に入れたのかも忘れてしまったけど、日に焼けて色褪せたこの「ZOO」の8cmシングルを、僕はなぜか手放せず手の届く棚にいつも置いていました。ここにある言葉は瑞々しくて真っすぐで気恥ずかしさすら感じるんだけど、たまに鼻歌で歌ったりすると、漠然と“あの頃”と呼びたくなるような季節の心象風景みたいなものが脳裏に浮かんでくる気がして。

今日久しぶりにCDプレイヤーにのせて聴いてみると、背筋の伸びるような真っすぐな声で悩みや迷いや希求を歌う1988年の川村かおりがいて、この歌のオリジネイターは確かに彼女だった、ということを確信しました。

川村カオリさんの訃報に途方もない虚無感と無念さを感じてぼんやりしています。ご冥福をお祈りします。

Posted by monolog at 21:34│Comments(3)│TrackBack(0) │

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この記事へのコメント
TMGEに続く悲しいニュースに心が沈んでいます。
川村かおりさんの訃報を聞いて真っ先に山田くんのことが浮かびました。
ライブでZOOを歌ったあと「この歌声が闘病中の川村かおりさんに届きますように」と呟いた山田くんがとても印象的でした。
私もこの歌は大好きで、最近またよく耳にするようになって改めていい歌だなぁと感じていました。
最期まで強く美しく生きた川村さん、ご冥福をお祈りします。
Posted by ジュビリー at 2009年07月28日 21:57
今ここのBLOGを見に来て訃報を知りました。
(最初思い出話だけだと思って読んでいたので最後にとてもびっくりしました)
リアルタイムで川村カオリさんが歌っていたのは、私はあまり覚えてなく
「ZOO」はエコーズの曲!とばかり思っていたんですが、歌詞の元ネタは
彼女自身のものなんですよね(というのを前にテレビで見ました)。
壮絶な人生だった彼女だからこそ、闘病生活しながらのライブにも
チャレンジできたのかなぁと。愛娘を残して逝くのは無念だったと思いますが
今までがんばった分、どうかやすらかにと祈るばかりです。
Posted by INO at 2009年07月28日 22:36
どんな人間も病には勝てないのか・・・どんどん転移しても、何故かあの人なら奇跡がおきるかもと思ってたけど、やっぱり・・・つらいな。
川村かおり時代とても憧れる存在だったから、訃報を知ってとてもへこんで泣きました。テレビで映像が流れるたびに泣いてしまうけど、涙が涸れるまで泣くことにします。
山田さんは長生きしてくださいよ〜。私も大切な命、一生懸命生きます。
Posted by ゆきんこ at 2009年07月29日 17:10