
12月4日。春から半年の延期振替、U2のコンサートを観てきました。日本での最終公演。振り返れば初めてU2を観たのは1989年11月30日(チケットの半券が取ってあった)、高校一年生のときに学校を休んで九州から大阪城ホールへの旅だった。この時は感動して泣き通しだった気がします。豆粒くらいのボノたちでもすごく大きく感じた。2度目は1993年12月10日の東京ドーム(これも半券が残っていた)、肥大化したポップビジネス的ショーを大学生の僕は少し斜に構えて眺めた気がする。豆粒みたいなボノたちを「豆粒みたいだな」と思ってスクリーンばかり眺めていた。その次の来日公演は仕事が忙しすぎて行けなかった。
生涯3度目の今回も冬の寒空の下、さいたま新都心まで車で1時間ちょっと。僕のチケットはアリーナスタンディング、Aブロックというもので、会場内に入ってみると驚くほどステージと花道に近い。寒さで縮こまっていた体が高揚してくるのがわかった。
ライブは文句の付けようがないほど完璧で、古い曲から最新曲までストーリー性とメッセージが明確で途中何度も胸がこみ上げてきた。スクリーンを見るよりも目の前のボノやエッジを見てるほうが近くて大きい。高校生のだった僕に見せてあげたいくらいのこの上ないショーでした。すべての曲でシンガロング、よくもまあ、みんなこんなに英語の歌が歌えるなというほどの大合唱だった。
今年もいろんな音楽を聴いたり観たりしてきたけど間違いなくハイライトはU2だろうと思う。ボノが提言した「COEXIST=共存」という言葉が青臭くなく真摯に響いたのは混沌とした時代のせいか、2時間半のライブ中に音楽がいろんな“知識の迷路”の入り口になる瞬間を僕は何度も目撃したような気がしました。