約1週間のアメリカ旅行から帰ってきて約1週間が経ちました。写真は後ろ髪を引かれるように遠い空から見下ろしたロサンゼルスの海岸線、『omni』のジャケット写真みたいな風景をこの目で見たかったのですがそれは次回に。昨日は『ripple』アートワーク関連の入稿日、一日中断続的にコンピュータの前でやりとりしながら夜まで終わりなき文字校正。誤字や脱字による一生拭うことのできない後悔の回避は、ここでどれだけ目をしばしばさせて神経をすり減らすかにかかっている。ザルをふるっては目を凝らし金を探し続けるゴールドラッシュ時代の開拓者の気持ち(金鉱跡の景色を思い出し孤独で泣きそうになる)。インフルエンザで倒れたスタッフも病床から最後の力を振り絞りクレジットのあら探し。文字校正をやりきって、夜から夜深くまで吉祥寺にて大阪から来た友人にお土産とカリフォルニア話を押し付ける楽しい時間。
さて、果たして『ripple』のパッケージはトカゲを全面にフィーチャーしたスペーシー/アーシーなものになったのか、ビートルズその後の離散を象徴するアルバムのように真っ白なジャケットなのか、みたいないろんな想像も膨らませながら公開までもうちょっと皆さんには待って欲しいのですが、今回の息を飲むような撮り下ろしの写真で構成された20ページブックレットとそこに載る僕の歌詞、可愛らしい「ripple」ロゴや最後までこだわった紙質とか、これはもう足掛け8年のつきあいになるNRS516との共同作業だからなし得た愛すべき作品だなーと心から思うし、また頑固でかたくなに意見を曲げないNRS+僕を容認してくれた周りのスタッフにも本当に感謝しています。
音を完成させた後は「もうしばらく曲なんてできないしアルバムなんてしんどいからしばらくいいや」と必ず一回は思うのですが、音楽に対してジャケットなりブックレットなりの視覚的イメージが付加されるとまたすぐに新しいレコードを作りたくなるんですよね。『ripple』は良心的価格の2500円で2枚買っても5000円なので、みんな聴く用と見る用に2枚ずつ買ってもいいじゃないですか。